「任意売却」のお話①
「任意売却」のお話。
「競売」この言葉は聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
では「任意売却」はご存知ですか?
任意売却、競売の両方とも金融機関と借金が絡んだケースの売却方法なのです。
任意売却とは?
ローンの滞納が起こると、金融機関は回収態勢に入ります。
住宅ローンを借りた際に「抵当権設定登記」を購入物件に登記しますが、この「抵当権」は「担保」に関する権利です。
返済が不可能となった場合、抵当権者である金融機関は「抵当権の実行」と言って、抵当物件を売却することで債権の回収をします。
競売とは?
裁判所を入れた強制的な換価手段が「競売」
競売は金融機関にとっても大きなデメリットがあります。
価格は通常の売買市場と比べて割安になってしまうため、おのずと回収金額は少なくなってしまいます。
競売開始までの期間も3か月前後かかり、多くの手続きがあります。
その他に、、
・入札者は競売物件の内見ができない
・債務者が居住したままでも「占有者あり」で売りに出される
・競売評価書に書かれた事項以外に何らかの権利がある、抵当権設定のない債権者がいる 可能性がある
・マンションの場合、管理費・修繕積立金についても、滞納額が積み上がっている場合が多い
わからないリスクが多過ぎるので、そういったことを考慮して安くしないと競売で落札されないのです。
これに対し「任意売却」(任売)は一般の売買市場で売るのと同じ価格水準で換価することが可能です。
強制的に売られてしまう競売とは異なり、普通に不動産業者が売買仲介に入って売却を進めます。
債権者である金融機関も、競売よりも回収金額が多くなるので任意売却にメリットがあります。
ローン滞納による売却には2通りの方法があるのですね。
次回は、任意売却の流れについて